奥田民生になりたいボーイの結末は?二種類の顛末

映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」を観ました。

出会う男すべて狂わせるガールに出会った、男たちの結末はどのようなものだったのでしょうか?

結果からいうと、男2人は破滅して主人公だけは成功します、民生とは違った方法で。

予告編




奥田民生になりたいボーイの結末


女を奪い合う男たち

主人公が憧れる編集長と上司、そして奥田民生になりたいボーイとあかり(狂わせガール)が集結し彼女に問い詰めます。

実は彼女は編集長と上司の2人とも関係があり、編集長はあかりと別れるために離婚までしてしまいました。

そして彼女のことが好きな3人は「自分が一番あかりを理解している」と言い張り、自分と会っている時の彼女が本当の彼女であると思っています。

そんな3人の現実がぶつかるわけですから、これはやばいですよね。笑

編集長は主人公の上司の顔を切り刻み、その後逮捕。

上司は仕事を辞め、あかりはインスタやラインなども消し消息をたちます。

「男ってバカだなあ」と笑うのは簡単ですが、ほとんどのモテない男性は「彼女のことは俺が一番わかっている」と思うわけです。

アイドルファンのオタクしかり、実際にセックスしても女のことなんてわかりません。

本当のところは。


主人公は成功、あかりは今も狂わせガール

主人公は正当防衛が認められ、その後に編集長として成功します。

何年か月日がたち、主人公はまわりから憧れられるような男になり、さらにその時担当していたライターさん付き合っている感じです。

そして仕事場へ向かう途中、イイ男風な外国人と手を組むあかりとすれ違い、お互い気付きますが素知らぬ素振りをして終わりです。

主人公は過去の自分を思い出したり、溺れたりする描写がありますが、原点がそこにあるということなのでしょう。

今は何でもそつなくこなす売れっ子ですから、それっぽい動きで難なく仕事をこなしている風ですが、やはり昔なりたかったモノとの違いに多少の迷いがある…といったところでしょうか。


民生っぽくなったボーイ


主人公は最後に「自分を変えるのではなく相手の受ける印象を変える」と言っていますが、これは結果的に自分を変えるということなのだと思います。

実際に奥田民生は自由な男の象徴してこの映画では描かれていますが、実は彼だってその裏でもがいているのかもしれません。

それはファンにはわからないわけですね。


打算を覚えた主人公

そして驚くべきは、その時に担当しているライターと同棲しているような描写。

これも主人公が本当に好きで付き合っているのではなく、仕事として損得勘定でライターを囲っているような気がしてなりません。

ようは成り上がるために、女性を利用しているような気がしてならないのです。

主人公は狂わせガールから、人心掌握の術を学んだのではないでしょうか。

考えてみれば、欲望はお金になります。

この世に起きる事件なんて、大体金か欲です。

どっちか。

あえて「立ち食いソバを食べる」と言って気取らない感じをみせたり、自分自身をセルフプロデュースすることでまわりから「憧れられる」ように仕向けているわけですが、そこには並々ならぬ努力があるはず。

民生になることは無理でも、自分なりの生き方で居場所をつくったわけですね。

実際に努力して成り上がったわけですから、むしろ気に病む必要なんてないと思うのですが、人間はやはり自分にないものに憧れるものです。


主人公にとっての憧れの存在とは


奥田民生だって、裏でめちゃくちゃ計算しているかもしれないのに…実際に女に騙されて狂わされているのに、自身が描く民生像は疑わないのでしょうか?

「俺は女に騙されていた、自身の思っているような女性ではなかった、じゃあ俺が憧れていたあの人も、もしかしたら…」という可能性だってあるわけです。

ただそうなると、もはや何を信じていいのかわからなくなりますね。笑

宗教というのは疑ったらダメなので、(神の存在とか)そういう意味
ではこういった憧れは宗教的です。

ただ主人公は映画で民生は神ではないと言っていましたが。笑

憧れることに事態に良いも悪いもないですが、そこに酔いすぎたらおかしくなりますし、実際にこの主人公のように自分なりに昇華できるのが一番良い方法というか、実際にはこうやって自分の中で落とし込むしかないような気がしますね。

今は芸能人なんかのプライベートもすっぱ抜かれる時代ですから、ある程度昔みたいに芸能人=神みたいにはなりづらい。

でもこうやって憧れに近づこうとすることで、自分の可能性を広げることは可能ですよね。


ウブな男が狂わされる過程


話は映画に戻しますが、ここで主人公がいかにして狂わされたのか?検証していこうと思います。

まず狂わせガールの言葉で印象的だったのが、「その場で好みの女性を演じていただけだしその時は本気」というような言葉です。

教祖になるタイプも二種類いて、意図的に騙すタイプと本気で思いこむタイプがいるそうです。

前者は騙す気があるのでまだ可愛い方ですが、後者はやばい。

本当に自分を教祖だと思い込むわけですからね、こういうタイプが一番危険です。

人間というのは本来自分自身で生きたいと思う反面で、誰かに依存したいとも思っております。

矛盾しているんですね。

…で、綺麗な狂わせガールがその場は本気で「好き」とか言ってくるわけですから、普通の男はひとたまりもないでしょう。

そりゃ狂うわと。

変な打算で言ってくるのであれば男も気付くし、怒りの矛先が女性に向いたり話として完結するのですが、これがもし女性がその時は本気だった、でも他の男とも遊んでるとかであれば、それこそよくわからなくなるわけです。

そこでその不安定な状態を回避するために、男は「俺が一番彼女をわかってる、俺だったら彼女を救える」とか思っちゃうわけですね。

でも彼女からすれば、その時々を本気で生きているわけですから、別にそんなこと言われてもどうてもいいというか、ある意味一番自立しているわけです。

こわいですね。


気分で人を動かす


あかりが気分で怒ったり懐いたりして、ヒステリックになるわけですけど、そこに主人公は翻弄されます。

そして最終的には、主人公の方が女性の一挙手一投足にヒステリックにされ、精神的に情緒不安定に。

本当に意味の分からないキレ方をすれば男としても「ダメだ」とNOを突きつければいいのですが、そこに「あなたのことを思って」であるとか「あなたといたいから」みたいな男女間の言葉が入ると途端に意味が分からなくなります。

それはもう理屈じゃないですからね。

こういった類の言葉に主人公はおかしくなり、徐々に彼女の術にハマっていきます。

不安⇒安定⇒不安⇒安定を繰り返して、中毒になるわけですね。

DVといっしょの理屈です。


他の男の影をちらつかせる


主人公とごはんに行った時、女性はあえてスマホをマナーモードにせずバイブにして、他の男からの連絡をちらつかせます。

さらにその男との関係で相談し、男の方からこさせるように誘導。

この辺もうまくて、基本恋愛のキモは独占欲です。

他の異性をちらつかせて、煽るのは常套手段。

こわいですよ~。

好きでもない異性がいても、他の異性にとられるとわかったら、機会損失の原理からなんとなくもったいない気がするものです。

こういった心理を狂わせガールは体感覚で習得しているのでしょう。

主人公はまんまとハマり、彼女に告白をします。

それでセックスまでしたら、そりゃウブな男はハマるわ。笑


ドラえもんで一番好きなのはスネオ


狂わせガールはその後に、主人公と会えない時に元から関係のあった上司とセックスするわけですが、その時の言葉が印象的です。

ドラえもんで一番好きなのはスネオであり、バランスがいいと。

あとお金もある、みたいなユーモアもいれてましたね。笑

それを聞いて上司が「あかりって基本は天然だけど、鋭いこと言うよね」と言っています。

この発言自体どこか上から目線というか、そもそも天然というよりも男からみて「ほどよい手に負える天然」みたいな願望が強いのではないでしょうか。

その上司もあかりに狂わされているわけですから、その天然ぶりや鋭さに翻弄されまくっているわけです。

だけど男に「この女性のことは、俺が誰よりもわかってる」と思わせるわけですから、女の方が上手なわけです。

しかし男に「俺がいないとダメなんだから、お前は」と思わせる魅力があるんですね。

本当は逆なわけです、「お前がないとダメなんだよ俺は」ってことなんですね。笑


人は場所によってキャラが違う


人間というのは、場所によってキャラが違います。

女子会でのあかりの様子をきいて主人公は驚きますが、実際に狂わせガールはその女子会でも「どうやったら目の前の女性たちが喜ぶか?」ということを考えて行動していたのでしょう。

つまりそこには、「目の前の人を喜ばせる」という意味で一貫性はあったわけですね。

こういった人間の動きの機微がわからないと、表面上の見せかけに騙されます。

その場その場に応じたキャラクターというものがありますからね。


小悪魔テクニック


さらに主人公が翻弄されるテクニックとして、ラインを送る時はめちゃくちゃ送ってきたリ、逆に未読もしなかったりなど、全く行動を読ませないことで男を追わせます。

主人公は「彼女はなんで返信しないのかな?」と考えるわけですけど、それがもう術中です。

そしてそういった行動をおそらくですが、狙ってやっているわけではないのが狂わせガールの怖いところ。

さらに主人公に興味が無くなれば返信もせずに別れたことにしますし、本当に別にどうてもいいのでしょうね。笑

「面倒だし連絡しなくてもいいや」みたいな、でもそこまで言語化しているわけでもなく、彼女の中ではなんとなく返さないだけでしょう。

そして会ったら会ったでキスとかできますから、サービス精神があるというかなんというか。笑

さらに「そんなに俺って悪いのかな?」と主人公が思ったところで、「なんか私がすごい悪い女みたいじゃん」みたいなことを言ったり、人って不安なことを思った時にそのことを言われると安心するんですよ。

こういった細かいテクニックが満載。

自分にとって都合の悪い時にはキスして誤魔化したり、とにかくやることなすことが全て男を狂わせます。


まとめ


奥田民生になりたいボーイの結末は、ハッピーエンド(?)というか、うまく社会に適応していましたけど、2人の男は破滅していきました。

主人公は「奥田民生」という憧れの存在がいたからこそ、もしかしたら乗り越えられたのかもしれません。

破滅した二人は目標とする人物がいないため、女性に翻弄されて反応的で受動的な態度しかとれないため破滅した…という見方もできます。

狂わせガールは今度も狂わせていくわけですが、それを踏まえて乗り越えられる男にならないといけないですね。

そういった意味で、非常に勉強になる映画だと思います。

まあ実際に狂わせガールみたいな女に出会って、ヤるのが一番ですよ。

あなたの人生の結末は乗り越えるか、それとも破滅か…とりあえず、セフレでも作って試したらいいんじゃないですかね?

まだ観ていない方は、これ観て狂わせガールに騙されないようにしましょう。